北海道苫小牧市・千歳市に位置する樽前山は世界的に珍しい三重式活火山です。
三重式火山とは、外輪山(火山の周りの山)が二重に取り囲んでいる二重式火山の中に、もう一つの火山体ができたものを言います。
火山噴火予知連絡会によると、活火山の定義は「概ね過去1万年以内に噴火した火山及び現在活発な噴気活動のある火山」だそうです。
それでは、樽前山に登っていきましょう。
樽前山 登山コース
樽前山の標高は1,041m。最高点の溶岩ドームは立ち入り禁止ですので、外輪山である東山(1,022m)と西山(994m)をめざします。
登山口から東山頂上までの距離は1.6km、標高差は361m、コースタイムは約60分です。
東山から西山までの距離は2km、標高差は-28m、コースタイムは約40分です。
苫小牧市ウェブサイトの樽前山の登山では、東山コースと西山コースのほかに外輪山西コース、932峰コース、北東お花畑コースが紹介されています。
樽前山 登山口
登山口は、樽前山7合目ヒュッテのすぐ近くにあります。
登山者用駐車場は、七合目ヒュッテの南側にがあります。苫小牧市内から七合目ヒュッテまでは車で約60分です。
樽前山7合目駐車場は安全確保のため、満車になり次第5合目ゲートで車両規制を行っているそうです。
東山(1,022m)
こちらが登山口です。付近に熊出没注意と火山ガス注意の看板がありました。
登山には危険を感じたらすぐに下山する判断も必要ですね。
登山口から10分ほど歩くとさっそく展望台があります。
支笏湖が綺麗です。これは登った先の景色が期待できます。
ウコンウツギが咲いていました。漢字名は鬱金空木。
斑紋が淡い色をしているので咲き始めです。花期は6〜7月、分布は東北〜北海道です。
登山口から20分ほど歩くと森林限界を超えました。森林の育たない高山植物帯に入ります。
北海道の森林限界は標高1,000m付近ですが、樽前山の森林限界は火山活動の影響で標高700mくらいの低い位置にあります。
登山口から45分ほどで外輪山取付に着きました。ここは分岐になっています。
山頂まであと0.3km。道標の裏には溶岩ドームが現れました。
登山開始から約60分で東山の頂上に着きました。
登山口から東山までは登り坂が続くため、こまめに休憩を挟みながら歩きました。
頂上の景色は、支笏湖とその向こうに富士山に似た羊蹄山も見える360度パノラマです。
西山(994m)
東山の頂上で振り向くと西山まで尾根が連なっています。
西山をめざして外輪山を歩きます。樹木のない山肌を歩くのは清々しいです。
東山から20分ほど歩くと溶岩ドームがよく見えるビューポイントがありました。
もくもくと煙が上がっていて臨場感があります。そして、いわゆる硫黄の匂いが風に流されてきます。
東山から約40分で西山の頂上に着きました。
東山から西山コースは、標高差があまりないためスイスイ歩けました。
頂上の景色は、左に風不死岳、右に樽前山が並んでいる360度パノラマです。
まとめ
樽前山は手軽に登れる初心者向けの山でありながら、360度パノラマの絶景を楽しめます。
登山口→東山→西山→登山口にかかった所要時間は約3時間でした。
どちらのコースも道がしっかりしていて歩きやすかったです。
また、体力に自信のある方は、外輪山を一周したり、風不死岳を縦走することもできます。
自身初の北海道登山は、活火山である樽前山に大地のパワーを与えられました。
P.S. 苫小牧市を散策した記事も書いています。登山後の観光の参考になれば幸いです。
登山後に 食べたいグルメ 樽前湧水豚
すんごい字余り
樽前山のYouTube動画はこちら
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旅【4日目】
— フクウタ (@fkuuut) May 31, 2023
おはようございます☀
昨日は景気付けに樽前山に登ってきました。山頂の景色をみたら、なんだか吹っ切れた気がしました。6月初日も自然散策からスタートします🤠 pic.twitter.com/aFh1hxCnxs