本州からマイカーで北海道に上陸する唯一の手段はフェリーです。
5月某日、僕は北海道を目指して、太平洋フェリーの"いしかり"に愛車と共に乗船しました。
名古屋から仙台を経由して苫小牧に着くまで40時間。日本最長航路の船旅の様子をお伝えできたらと思います。
乗船(名古屋港)
出航は19時。乗船手続きは、名古屋フェリー埠頭で出航の90分前に行いました。
乗船手続きには、車検証と事前の支払いに使用したクレジットカードが必要です。
乗船日の28日前までに予約する「早割」を活用して、合計金額は27,100円でした。
乗船手続きを済ませたら、順番を待ち、車でフェリーに搭乗します。
酔い止めは船内で販売していないので、心配な方は事前に買っておく必要があります。
船内
大きなフェリーなので、船内は広々としていました。
ロビーは寛げる空間になっています。カウンターにはコンセントがあり、パソコン作業をすることもできます。
各所にゴミ箱が設置されているのも嬉しかったです。喫煙所やマッサージ機、自動販売機もあります。
キッズルーム、カラオケルーム、ゲームコーナー、シアターラウンジなど娯楽も揃っていました。
ショップには、北海道・仙台・名古屋のお土産とオリジナルグッズが売っていました。
客室
客室はロイヤルスイートルーム、スイートルーム、セミスイートルーム、特等客室、1等客室、S寝台、B寝台、2等和室の中から予算に応じて選ぶことができます。
僕は下から2番目のB寝台を選びました。個室ではなく相部屋でトイレやシャワーは付いていません。カプセルホテルのような空間でした。
B寝台を選ぶ際は防犯面に不安がありましたが、カーテンの金属部分に鍵が付いていたので、安心しました。
コンセントもあり、船の揺れも穏やかだったので、思ったより快適な夜を過ごせました。ただ、電波は圏外になっている時間が長かったです。
大浴場
大浴場にはMacBookがギリギリ入るくらいの大きさの鍵付きロッカーがあります。
太平洋の上にいるのに湯船に浸かっているのは不思議な気持ちでした。
オーシャンビューなので明るい時間に入るのがおすすめです。
レストラン
フェリーに乗船してからは、1日目の夜、2日目の朝昼晩、3日目の朝の5回食事タイミングがあります。
僕は1日目と3日目の食事は持ち込んだプロテインバーで凌ぎ、2日目の朝昼晩を豪華バイキングで最強の一日にする作戦を取りました。
朝食バイキング
モーニングの料金は1,100円、営業時間は7:30~9:00。
メニューはボイルドウインナー、ミートオムレツ、ししゃも塩焼き、一口さつま揚げ、コーンとベーコンのオーブン焼き、カツオ風味のコンニャク梅肉和え、インゲン胡麻和え、鶏ナゲット、野菜ごろごろカレー、パン2種、ヨーグルト、お粥、オレンジにドリンクバーとサラダバーが付いていました。
海を眺めながらお盆いっぱいの料理を頬張る、海賊顔負けの優雅な朝食でした。
昼食バイキング
ランチの料金は1,100円、営業時間は12:00~13:30。
メニューはひとくち白身フライ、イカ天ぷら、ナポリタンミートボール、水餃子、青菜のお浸し、ドライカレー、冷菜 蒸し鶏と人参のオニオンソース、柔らか筍土佐煮、たくあん、ラーメン、日替わりパスタ、欧風カレー、ご飯、味噌汁、パン、フルーツ、デザートにドリンクバーとサラダバーが付いていました。
朝同様に各料理を少しずつ取り分けたら、お盆に収まりきりませんでした。
夕食バイキング
ディナーの営業時間は18:30~20:30、料金は2,100円。
メニューは知多三元豚ローストポーク、肉焼売、特製ニラ赤ダレ麻婆豆腐、手羽先風 鶏唐揚げ、赤魚の照り焼き、手作り豆腐、かつおのたたき、タコ入りチヂミ、ナチュラルカットポテト、ピーマン肉詰めフライ、揚げナスの味噌炒め、チャプチェ、春野菜のあっさり煮、赤だしうどん、海老天まぶしご飯、欧風カレー、ご飯、味噌汁、パン、フルーツ、デザートにドリンクバーとサラダバーが付いていました。
ディナーはモーニングとランチに比べて料金が1,000円高い分、より豪華な内容となっていました。
スタンド
レストランだけでなくスタンドでも食事をとることができます。レストランに比べてリーズナブルです。
甲板
甲板には自由に出入りすることができます。海風が心地良かったです。
姉妹船とのすれ違いは、船旅の一大イベントのようです。船内アナウンスが流れると多くの乗客が甲板に集まっていました。
経由地(仙台港)
出航から21時間40分が経った船旅2日目の16時40分、仙台港に入港しました。
次の出発まで、苫小牧行きの乗客も船を降りて仙台を散策することができます。
3時間後、再び出港する頃には日が沈み、辺りは暗くなっていました。
下船(苫小牧港)
出航から40時間が経った船旅3日目の11時、苫小牧港に入港しました。
北海道の海の玄関口、苫小牧市。僕の北海道の旅はここから始まります。
まとめ
フェリー乗船前、個人的に心配だったのが、船酔いと防犯面です。
船酔いは、波も穏やかで船の揺れは少なかったため無事でした。個人差や海上状況にもよると思うので、地獄の40時間にならないように酔い止めを持参すると安心です。
防犯面は客室にB寝台を選んだからこその不安でしたが、カーテンに鍵が付いていたので、貴重品を抱き抱えて寝るようなこともありませんでした。
また、大浴場では13インチのMacBookが鍵付きロッカーに収まってくれたので、安心して入浴できました。
というわけで快適な40時間を過ごすことができました。
広いんだ 海のヒロイン いしかり号
川柳も伸び代だな
旅【1日目】
— フクウタ (@fkuuut) May 28, 2023
おはようございます☀
名古屋からフェリーに乗って北の大地を目指しています。出発から36時間後に到着予定なので、今日は一日太平洋の上で過ごします😄 pic.twitter.com/1UqwxmHcKJ